きのこ類の中には、免疫機能が期待されているものがあります。
当社ではメシマコブおよびベニクスノキタケを中心に、きのこ類の持つ免疫機能の研究を続けております。
メシマコブ(学名:Phellinus linteus)は、野生の桑の木に寄生するタバコウロコタケ科キコブタケ属のきのこです。
日本(本州以南)、フィリピン、豪州、北米などの亜熱帯地域に分布し、長崎県男女群島女島で発見されたコブ状のきのこに由来します。
有効成分としてβグルカンを豊富に含んでいます。
ベニクスノキタケ(学名:Antrodia cinnamomea)は、台湾固有種で高山地帯にのみ自生する牛樟樹(クスノキ)に寄生するきのこです。
現地では牛樟芝(Niu-Chang-Chin)と呼ばれています。
台湾では古くから先住民族の常備薬として使われており、 肝炎、肝硬変、腫瘍、高血圧、尿毒症などさまざまな病気に対して幅広く用いられてきました。
有効成分としてβ-グルカンやトリテルペン類が豊富に含まれています。
アルコール性肝障害への作用
ラットにエタノールおよびベニクスノキタケを投与し、慢性アルコール性肝障害に対する効果を確認しました。その結果、ベニクスノキタケ投与群において、脂肪滴の蓄積が抑制されているのを確認し、脂肪肝形成による肝障害に対して予防効果があることが認められました。